from Yuriko

#26

March 20th, 2005

皆さんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
またしても、ご無沙汰をしてしまった・・。
ごめんなさい。許してください。

映画を撮り終わりました。
「四日間の奇蹟」6月4日公開です。
山口県の角島に一ヶ月近く行っておりました。
2月の山口県は、非常に強い寒気に包まれており
予想よりもずっと寒い・・・
最初のころは、いつも凍えていました。
わたしは情けないくらい寒がりです・・。

しかし。
角島の海の美しさ・・
あの透明度。
息を呑むような、やさしい青。

神様がいるな、ここには・・と
わたしはずうっと思っていました。

愛情の塊のような佐々部監督。
たたずまいだけで人を惹きつける、吉岡秀隆さん。
そこにいらっしゃるだけで人を笑顔にする西田敏行さん。
息をのむほど美しい、女神のような(本当に)松坂慶子さん。
素晴らしい共演者の皆さんと、スタッフのみんなに囲まれて
ふんわりと幸せな一ヶ月半の日々でした。

物語は「奇蹟」を描いているのですが
私達役者に求められる芝居は「心」なのです。
ファンタジーの部分は、出来上がった映画を観るまでのお楽しみ。
どんなときもやっぱり大事なのは、心。

真理子という役は、私にとって、とても大きな役でした。
役に大小は無いのですが・・でも、ひとつでも自分に嘘をついたら
全部芝居にでてしまうような・・・・そんな大きさを持った役、でした。

死、という誰もが避けられないものを目の前に自覚したとき、
いったい何を思い、残された時間をどう生きようと思うのか。
そんなことをずうっと考えていた日々でした。

原作がある物語なので
原作のファンの方にどう映るのか?と少しだけ心配ではありますが
映画は映画として受け止めていただけると・・と思う私ではあります。

公開まで意外にすぐ、です。
どうぞ楽しみにしていて下さい。

もうすぐ桜・・
楽しみです。桜。

とはいえまだまだ寒いので、みなさんご自愛くださいね。
ではまた・・・。

石田ゆり子

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