from Yuriko

#51

March 29th, 2011

みなさん、こんにちは。
あの震災から、およそ3週間が経とうとしています。

正直、今何を言っていいのか分からない私です。
頑張って、なんて簡単には言えません。
言われなくても、想像を絶する力で、被災地の皆さんは頑張っている。

あの日の、あの時間
命の危険というものを、生まれて初めて感じました。
天災というものの恐ろしさと自然の怖さも。
人間は、自然の威力の前で、あまりも儚い生き物なのだと思い知らされました。

東京でも、パニックになる人が続出し、
沢山のデマが飛びかい不安をあおる。
でも、デマが本当にデマなのか、確認するすべもなく、ひたすら不安な日々。
買い占めをする人、西へ西へと非難する人々も続出。

心の中がいつも不安定で、頭の中がいつも船の中にいるように揺れていて。
余震が続く中の公演は、誰もが手に汗握るものではあるけれど
でも、逆にいえば、こんなときだからこそ、舞台公演を辞めてはいけないという
姿勢に私は救われたのだと思います。
公演を続けることには、もちろん賛否両論あります。
しかたがありません。賛成する気持ちも、非難する人の気持ちも、分かります。
でも。
決めた方向に進むしか、ないのですよね。
どちらかに進むしか。
公演を続けると決めたからには、とにかく全うするべく、です。

がんばろう日本

そんな言葉が毎日、聞こえてきます。

被災地を復興するには、いったい、何を今したらいいのでしょう。
募金と節電と・・・・・もちろん、分かってはいるのです。
ひたすら、一個人として、出来ることはしていきたい。

政治家のみなさんにどうかお願いしたい。
具体的に教えてください
国民に、被災地復興のプランを。
しかるべきところからは、税金を多く取ってもいいのかもしれない。
善意の募金はもちろんですが
でも
あの震災は、被災地の皆さんだけの痛みではなく
だれもが明日は我が身だったわけで・・・

国民一人当たりどのくらいの負担を追えば、何年くらいで復興できるのか
・・・・もちろんそんなことが今、すぐ語れるはずもないとは思いますが

でもそんなことを考えてしまうのです。
みんなで復興する
みんなで支える
言葉で伝えあっていても具体的に数字が見えてこなければ
現実的には、把握しきれない。

ひとりはみんなのために
みんなはひとりのために

そんな言葉は、今まで耳にタコができるくらい聞いてきたけれど
本当にその通りだと思うのです。

分かち合い、喜び合い、悲しみ合い、
確認し合って、これからの東北を、ひいては日本を
いや、世界を・・・かもしれません・・・見守って行きたいし、
参加していきたい。

うまくいえません。
言葉を発することが、少し怖いです。
今何を言っても、はねかえされそうです。

けれど

頑張る人は元気でいなけれないけません
自粛という言葉の意味を履き違えると
ともすれば、ひたすら暗い顔をしていることが自粛、というようなおかしなことにも
なってしまいます。

具体的に動きたい
具体的に動ける人でありたい
自己満足は沢山です。

被災地のみなさん。

私は、甘いのかもしれません
でも、希望に向かって具体的に、がんばりましょう
みんなでがんばりましょう

具体的にがんばりましょう
どうかみんなで。

どうかどうか。

2011 3月29日  yuriko

copyright (c) Yuriko Ishida All rights reserved.
PAGE TOP