Staff´s Report

#19

March 20th, 2003

いしらさん、再びニューヨークへ……の巻

 みなさん、こんにちは。シャオメイでございます。卒業シーズン到来。街で袴姿の女学生を見かけると、なんだか甘酸っぱい気分になりませんか? それとは反対に、海の向こうでは大変なことになっていて、ニュースを見るたびに心が痛くなります。
 さて。お待たせしました! NYレポ第二弾でございます。今回はインタビュー形式で、いしらさんにいろいろお聞きしてきましたよ。

—— まずはグラミー賞の感想を聞かせてください。

(いしら) 一言で言うと、それはもう楽しかったですね。やっぱり、グラミー賞って世界でいちばん大きな音楽の祭典じゃない? アメリカでCDを出しているってことが条件っていってもね。それを生で観る機会なんて、普通にしていたら一生に一回もない。しかも私は音楽のフィールドにいる人間ではない し。だから、このお話をいただいたときは、即答で「やります」って言ったんですよ。
 このご時世のNYに行って感じたのは、音楽ってすばらしいなっていうことですね。政治がこういう状態にあってグラミーの中も警戒態勢だったりしてたんだけど、でも音楽っ て世界を繋ぐというか、言葉が違っても住んでる国が違っても、音楽でみんなひとつになる瞬間を見ることができた、本当に幸せな仕事でした。
 グラミー賞って、売り上げではなくて、何万人もいる選考委員の投票で決まる名誉ある賞なんですよね。本当に耳の肥えた音楽に携わる人たちが感性で選ぶ。賞金とかはないん だけど、賞を受けるアーティストたちも本当に誇らしげで、その場に一緒にいられたことは幸せでした。
 個人的には、すごく好きでずっと聞いていたノラ・ジョーンズがほとんどの賞をとったことがとてもうれしかったですね。また行きたいなぁ。来年も!って思ってます(笑)。

—— 初めての司会はいかがでしたか?

(いしら) 司会って言っても進行役ではなくてコメンテーター的な役割というか、お客さんの目線で何でも思ったことを言ってくださいと言われていて。私は音楽のプロではないし、知識 も乏しいので、わからないことも多い。私も最初は知識がないことをすごく心配したの。でも、知識は周りの皆さんが溢れるほど持ってらっしゃって、それとは違うものを自分に 求められているということを言われて、私はひとりの観客としての意見を言おうと思いました。
 それでも何ヶ月かグラミーの仕事に携わってきて、いろんなCDを聞いたり、松任谷さんに教えていただいたりして知識を得たので、知識がないとはいえ、だいぶ知識も増えま した。これからは意識していろんな音楽を、洋楽も含めて聴きたいと思いましたね。

—— 特に印象的だったことは?

(いしら) 向こうって進行がすごいアバウトで、いきなりCMが入ったりするのね。でもWOWOWはCMがないから、そのときに中継車につなぐんだけど、それがいきなり来たり、来る はずなのに来なかったりして、みんなてんやわんやでした。
 でも、時間が来ると必ず終わるじゃない? それがすごく気持ちよくて、生中継っておもしろいなぁって思いましたね。テイク2がない。ドラマとはまるっきり逆で、そこがとてもおもしろかったです。

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