Staff´s Report

#97

August 27th, 2018

映画『コーヒーが冷めないうちに』完成披露試写会レポート

 みなさん、こんにちは。シャオメイでございます。今年の夏は本当に暑いですね…。8月ももうすぐ終わろうとする中、いまだ暑い日が続いていますが、みなさん体調は崩されてないでしょうか? 暑い日は無理されず、くれぐれもご自愛くださいね。

 さて、本日は先日行われた、いしらさん出演の映画『コーヒーが冷めないうちに』の完成披露試写会の様子をお伝えします。この作品は、2017年の本屋大賞にもノミネートされた川口俊和氏(脚本家兼演出家)の小説『コーヒーが冷めないうちに』そしてその続編である『この嘘がばれないうちに』が原作の待望の映画化です。シリーズ累計100万部を突破した同作は、とある喫茶店が舞台のハートフルファンタジー。その喫茶店の“ある席”に座ると、望んだとおりの過去に戻ることができるのです。ただ、それにはいくつかのルールがあって…。そして、その“ある席”にずっと座っているのが、我らがいしらさん演じる謎の女なのです。

 当日は、主演の有村架純さんら豪華キャストのみなさん、そして、これまで数々のヒットドラマを手掛け、今作が映画監督デビューとなる、塚原あゆ子監督が舞台あいさつに出席しました。壇上に立ったいしらさんは、「私は今回謎の女を演じます。役名もあるのですが、みなさんはまだ映画を観る前なので言えません(笑)。塚原監督とは『夜行観覧車』でご一緒したのですが、その時から監督が大好きで、今回監督の初めての映画作品ということでお声がけいただき、本当に幸せです。とっても優しくて切なくて、きっとどんな方の胸にも響く映画だと思うので、ぜひゆっくりご覧になってください」とごあいさつ。

  映画のストーリーになぞらえて、「戻りたい過去」について聞かれたいしらさんは、「スイミングスクールで毎日5~10キロ泳ぐほど水泳漬けだった10歳くらい」とのお答え。「精神的にも肉体的にもそこで鍛えられ、そこで学んだことが今の自分の芯を作っていると思っています。実はその時の仲間のひとりが東日本大震災の直前に若くして病気で亡くなってしまったのですが、そのことはいつも私の心の中にあります。またあの頃に戻って、もう一回みんなで泳ぎたい、あの空気感を経験したいと思っています」とのこと。

  舞台あいさつの後にお話を伺うと、「きっとこんな喫茶店があったらいいなとか、あの頃に戻ってみたいなとか、誰もがいろいろなことを考えさせられる作品だと思います。私は塚原監督のセンス、美的感覚がとても好きで、今回も本当に美しい映像と巧みな編集で素晴らしい作品に仕上がっています。役については、“謎の女”なので何も言えないのですが、何ゆえ謎の女なのか?というのが最後にわかるので、それを最後に感じてもらえればと思います」と話してくれました。

 シャオメイもひと足先に拝見しましたが、久しぶりに映画で号泣してしまいました…。恋人未満のカップル、夫婦、姉妹、そして親子。喫茶店を訪れる人たちのそれぞれの人間模様に、誰もが共感できるシーンがあるのではと思います。過去に戻って、どんなことをしても、現実は変わらない。それでも、過去に戻ることで、会いたかった人に会い、話をすることができるなら…。あなたには戻りたい過去はありますか? そしてそれはいつですか? 観た後に余韻の残る優しい作品です。公開は来月9月21日(金)。ぜひ劇場でご覧ください。以上、シャオメイがお伝えしました!

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