Staff´s Report

#106

October 1st, 2020

いしらさん出演映画『望み』完成披露試写会レポート

 みなさん、こんにちは。シャオメイでございます。長かった残暑もようやくやわらぎ、過ごしやすい季節になりましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、くれぐれもご自愛くださいね。

 さて、本日は先日行われた、いしらさん出演の映画『望み』の完成披露試写会の様子をお伝えします。この作品は、ブックレビューサイト「ブクログ」のアンケートで驚異の読者満足度100%を獲得し、20万部を超えるベストセラーとなった雫井脩介(しずくいしゅうすけ)氏による同名小説。愛する息子は殺人犯か、被害者か、それとも……。いしらさんが演じるのは行方不明になってしまった息子がたとえ殺人犯だとしても生きていて欲しいと望む母・貴代美(きよみ)。誰もがうらやむ幸せな一家に突然降りかかる悲劇…家族がたどり着いた答えは、愛する息子の本当の望みなのか…!?

 舞台あいさつには、主演の堤真一さん、いしらさん、息子役の岡田健史さん、そしてメガホンを取った堤幸彦監督が登壇。マイクを握ったいしらさんは、「とても辛い映画ですが、みんなで一生懸命作りました。ぜひいい時間を過ごしてください」とごあいさつ。役作りについて質問されると、「想像を絶するストーリーなので、全部を理解した上で飛び込むしかないと思いました。ほぼシーンの順番通りの撮影で、最初の4日間は日常が過ぎていくのですが、ある瞬間から全部のシーンで泣かなくてはいけない日がやってきて、そこからはとても辛かったです」とコメント。

 そんないしらさんに、『悼む人』でもメガホンを取った堤監督から、「前作でもかなりきついことを要求しましたが、それに勝るとも劣らぬ辛さを強いてしまいました。強い母の愛を体現していただいて本当に感謝しています」とのお言葉がありました。
 さらに、「息子が加害者か被害者かというのがテーマではありますが、どこかで加害者でも被害者でもない真実があるのではないかという視点もある。母親というのはとにかく何があろうとも生きていて欲しい。そこにこじつけるためにはどんな妄想もするのではないか。例えばさらわれたとか、どんなに少ない可能性さえも信じるのが母親なんじゃないかと思っているところです。ただただ生きていて欲しいという思いです」と語ったいしらさん。

 最後に別会場にいる観客のみなさんに向けて、「この物語はほとんどが石川家の家の中なのですが、時間がとても濃いというか、一秒の間に凝縮されたみんなの気持ちが詰まっていて、たぶんあっという間に観終わってしまうと思います。観る方によって感想はそれぞれ違うと思いますが、ぜひ集中して楽しんでください」とメッセージを送っていました。

 シャオメイもひと足先に拝見しましたが、ひと言で言うと、辛かったです。いしらさんがおっしゃるように観る方によって視点は違うと思いますが、やはりいしらさん演じる母・貴代美に感情移入してしまうので、もし自分の子が同じ状況になったら…と考えると、心がえぐられるような辛い気持ちになりました。そして、親と子の関係や家族の在り方も考えさせられました。帰った後には、自分の子を抱きしめたくなる、そんな作品だと思います。

 公開はいよいよ来週の10月9日(金)。ぜひ映画館で、いしらさんの熱演をご覧ください。以上、シャオメイがお伝えしました!

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